5、6年ほど前にはじめて長崎県の軍艦島に行った時の話。
今でこそ世界遺産登録で有名になったが
まだあまり知られていない頃に
ビレッジバンガードで写真集を見つけて読んだ時の衝撃はすごかった。
こんなゲームのダンジョンみたいなところが日本にあってツアーで行ける事を知って
めちゃくちゃテンションがあがった事を覚えている。
まだあまり知られていない頃に
ビレッジバンガードで写真集を見つけて読んだ時の衝撃はすごかった。
こんなゲームのダンジョンみたいなところが日本にあってツアーで行ける事を知って
めちゃくちゃテンションがあがった事を覚えている。

軍艦島写真集。
ちなみに島の正式名称は端島と言います。
ちなみに島の正式名称は端島と言います。

軍艦島のツアーがある事を知って
すぐに長崎行きの飛行機と軍艦島のツアー予約をして
一泊二日の弾丸で軍艦島のツアーだけの為に行った。
あとは天候や海が荒れない事を祈った。
すぐに長崎行きの飛行機と軍艦島のツアー予約をして
一泊二日の弾丸で軍艦島のツアーだけの為に行った。
あとは天候や海が荒れない事を祈った。

軍艦島までの道中船から見える長崎の風景。
急勾配に並ぶ家々を海を挟んで見えるのは貴重な場所だと思う。
急勾配に並ぶ家々を海を挟んで見えるのは貴重な場所だと思う。
この風景を見ながら船で軍艦島へ向かう。
大きな港町は異国を感じさせる空気があって
長崎の街並みも例外ではなかった。
僕は元々長崎が好きでグラバー園やハウステンボスにも行った事はあったが
突然廃墟だけを見に1人で長崎にやってくるとは自分でも予想しなかった。
僕は元々長崎が好きでグラバー園やハウステンボスにも行った事はあったが
突然廃墟だけを見に1人で長崎にやってくるとは自分でも予想しなかった。

これが最初に生で見た軍艦島。よどんだ空模様がサマになってる。
船で海をぐいぐい進んで行ったら突然現れる。
この時の衝動は本当に凄かったな。
この光景が現実である事を受け止めるのには少し時間がいるんじゃないかな。


戦争跡地でも地震一過でもない。
1つの時代の役目を終えて風化に向かっている事を感じさせる光景だった。
1つの時代の役目を終えて風化に向かっている事を感じさせる光景だった。

見学出来るエリアは本当にわずか。
他は全て危険地帯で立ち入り禁止だった。
ちなみに最盛期はこの島の中に5,300人が生活していて
当時の東京の人口密度の9倍だった。
この狭いエリアの中で学校も映画館もパチンコ屋もあった。
他は全て危険地帯で立ち入り禁止だった。
ちなみに最盛期はこの島の中に5,300人が生活していて
当時の東京の人口密度の9倍だった。
この狭いエリアの中で学校も映画館もパチンコ屋もあった。

目の前に見えるのは日本最古の7階建て高層アパート。

ツアーのガイドさんの多くは軍艦島の元住人。
炭鉱入り口を背中に語る当時の話はすごく胸が熱くなった。
炭鉱入り口を背中に語る当時の話はすごく胸が熱くなった。

石炭の採掘作業はこの階段から降りていき海底へ繋がる。
炭鉱は海底1000m、気温30°、湿度95%の悪環境で
炭鉱は海底1000m、気温30°、湿度95%の悪環境で
ガス爆発や海水の浸水がいつおきるか
わからない中で恐怖と闘いながら石炭を掘った。
炭坑内でのあいさつは常に無事を祈る「ご安全に」だった。
炭坑内でのあいさつは常に無事を祈る「ご安全に」だった。

エネルギー革命により資源が石炭から石油に移行して1974年に閉山。
島を退去する時、人々はどんな気持ちだったのだろうか。

軍艦島へ行く手段はツアーに申し込む以外手段はない。
個人船で行って上陸する事も禁じられている。
個人船で行って上陸する事も禁じられている。
いくつかツアーはあって、僕も長崎に来るたびに
違うツアーで予約して合計3回ぐらい軍艦島には行ったが
個人的には軍艦島コンシェルジュというツアー会社が一番良かった。
軍艦島を半周遊してくれて裏側まで見せてくれたのがとくによかった。
違うツアーで予約して合計3回ぐらい軍艦島には行ったが
個人的には軍艦島コンシェルジュというツアー会社が一番良かった。
軍艦島を半周遊してくれて裏側まで見せてくれたのがとくによかった。
でも多分日本海の荒波は暴れっぽいし
日によってプランは大きく変わるのだろうな。
運が悪けりゃ上陸すら出来ないらしい。
日によってプランは大きく変わるのだろうな。
運が悪けりゃ上陸すら出来ないらしい。

軍艦島は単なるスケールのデカい廃墟ではなく
時代の繁栄に貢献したれっきとした産業遺産だった。
時代の繁栄に貢献したれっきとした産業遺産だった。
行ってみてテレビや写真ではわからない熱量を感じてみてください。
多分非現実的な景色でありながら予想以上にあっさり行けちゃう事にもびっくりすると思う。
多分非現実的な景色でありながら予想以上にあっさり行けちゃう事にもびっくりすると思う。