草津温泉はノスタルジックでエレクトリックな場所

日本人はお風呂が大好きで「身体の洗浄」という作業を1つの娯楽に変えてしまったからすごい。顔を洗うのも歯を磨くのも作業だけどお風呂はもはや娯楽だ。ローマ人顔負けのお風呂アミューズメント施設がドカドカ出来るし、お風呂に入るのが目的で身体を動かし汗を流すOLもいるし、お風呂に入るために休暇を取って旅に出る夫婦もいる。温泉やレジャー施設はいたるところにあるし近代のお風呂文化では日本は間違いなく最先端だ。

 

そんなお風呂激戦区日本の「にっぽんの温泉100選」で15年間連続1位(何ならもうこれで15年間世界最強無敵)のお風呂シティが群馬県草津温泉であり温泉会絶対無二の王者でありつづけている。そんなお風呂キングダム草津に初めて行ったのは今年2018年の1月。草津温泉は東京からは高速バスの片道3,000円で行けるが、この日は青春18きっぷを使って下道電車で自力で行った。

 

 

途中大宮から別れる東北本線か高崎線かで間違った方向へ行ってしまったがこういう間違いも含めて下道電車の旅は好きだ。昼前に出発して到着したのは17時頃ですっかり暗くなっていた。

草津温泉最寄りの長野原草津口駅に着いた頃はだいぶ山奥に進んでいて雪も積もっていて視界もだいぶ変わった。

温泉街といえば暖かみある旅館が並ぶノスタルジックな街並みのイメージがあり、そういう風情を求めて訪れる人はきっと多い。僕もそのイメージで来たのだが、夜草津に着いて温泉街を見渡して思ったのはそれとは全然違った。

 


やたらエレクトリカルだった!
ここは温泉街の中心である湯畑!テーマパークや都心デートスポットにも負けないイルミネーションが意外すぎた。電飾と硫黄の匂いのミスマッチな主張が新しい!

それにしてもなんでこの色なんだ!?中央に並んでいる箱が棺桶にしか見えない。(湯温調整の為の桶)

 

夜は0度に近い気温だったが街はすごく賑わっていた。草津温泉は情緒ある景色や趣のある建物ばかりだけど古い雰囲気はしない。

 

 

次の日の朝の湯畑。昨日のイルミネーションの後に見ると大学の研究施設の様な感じあるけどこれはこれで非日常感あって良い。

 

街の中には無料で入浴できる温泉が何箇所かある。洗い場やコインロッカーもないとてもシンプルな浴場だ。草津温泉内で観光客が入れる無料浴場は3ヶ所。最初にとりあえず入ってみるのがいいんじゃないかな!

 

次の日の昼。雪はかなり積もっていた。

 

ここで驚いたのが街中に川のごとく温泉が流れて湯気を上げている景色だった。道中も様々な天然温泉があってフォトジェニックな風景がたくさんあった。

 

入ろうと思えばいつだって入れる。

 

 

温泉の河原を横に坂道を登っていくと「西の河原温泉」がある。ここの開放感はかなりすごかった。どの季節に来ても楽しめるだろう。温泉の中は写真撮れないのでよそから頂いたものをペタリ。

 

行ってきて損はないのでぜひ堪能あれ!

 

ちなみにさっきの無料温泉もそうだが基本的にタオルはない。販売すらしてないところも多い。これは真冬にタオルを忘れて湯船につかろうものならマジで死ぬから気をつけて。。。僕も無料温泉につかる寸前にタオルが無い事に気付いて湯畑のセブンイレブンに行った。あれは結構ギリギリセーフだった。

 

 

こちらは1日に数回湯畑でやってる湯もみショー。せっかく草津温泉に来たなら見学していって損はないだろう。

 

湯もみは草津温泉の高温の湯を快適な温度に下げるために編み出された技だ。これを見ていたらもののけ姫でアシタカがたたらばで女性に代わって足漕ぎでギコギコしているシーンを思い出す。

始まる前の行列がものすごかったから入れるのか?と思ったが意外と施設が大きいみたいで余裕で入れた。多分よほどの時じゃなければ入れる。

 

 

草津温泉はやはり15年連続温泉地一位だ。それは温泉の泉質が良かっただけではなく、ノスタルジックな街中に流れる温泉の様やエレクトリカルな夜景を楽しめるところが大きく差別化しているのかと感じた。ちなみに温泉街にはゲストハウスのような激安宿はほぼ無い。僕は基本的に貧乏旅専門なので宿を選ぶのにすごく迷った。貧乏旅行には向かないけど東京から高速バスを使えば往復で6,000円でいけるので日帰り旅行でもありだと思う!

 

ちなみに1日に4回風呂入ったあと身体がめっちゃヒリヒリした。草津温泉は温泉の中で5本の指に入る酸性らしくて本当入りすぎには注意。これは気を付けて…!

何事もやりすぎ注意なのかと実感したところで今日はこの辺で。。。